2008/10/30 木曜日

知的財産権って・・

Filed under: 【元銀税理士】 活動日記 — admin @ 10:24:14

ある大手電機メーカーがひとつの事業部を売却した際、売却額の7割が特許権の価値に対する対価でした。また、昨年(2007年)には、商標権を担保にして、日本政策投資銀行から8千万円の融資を受けた企業も存在します。特許権など知的財産権のような目には見えない無形財産が、有形財産である資金価値として認められた例となります。ITという業界は、製造業と違い、人材のスキルやビジネスノウハウ、商標権など知的財産権が最重要であるナレッジカンパニーですので、企業の価値のほとんどが無形財産と言えますが、マイクロソフトがYahooに買収を持ちかけたニュースは皆さんもよくご存知だと思います。当初、MSYahooの価値を45千億円と値踏みして話を持ちかけました。Yahooのバランスシート上の総資産14千億円】-借金=自己資本(株主純資産)1兆円45千億円-1兆円=35千億円 この35千億円は、MSYahooの無形財産と評価した金額なのです!Yahooはバランスシート上の企業価値の数倍の無形財産を持っているということになります。 現在、企業内にある全資産の85%が無形財産と言われ、今後、企業の価値評価は、無形財産に着目する方向にあります。 特に、中小企業のM&Aに関して、買い手は、売り手がすでにもっている財産がどのくらい買い手側にメリットがあるかを重要視しますから、有形財産だけではなく、無形財産である20年間独占排他権利となる特許権、著名性の高い永続的権利商標権などは、売却額を左右します。流動性のある人材やその営業ノウハウと言う無形財産より知的財産権の方が、資産価値評価しやすいともいえます。実際、事業売却を検討してから、知的財産権を取得し、より企業価値を高めてから売却をする企業も存在します。 将来不安がやまない昨今、企業は、社内に存在する知的財産権など無形財産価値を高めておくことが重要です。